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記憶の中へ…。

『ねぇ…ユノ……

僕が…好きですか……?』


そう言えば、


『好きだ』


と答えながら、

僕にキスをする愛しい人。


『じゃぁ…愛していますか?』


『………』


その言葉は…言ってくれないんだね…今日も…。





ユノとこういう関係になってから、

ユノは僕の事を公の場で甘やかさなくなった。

一線を置くようになったと言うか、
出さなくなった。


最初は世間にばれないように、
ユノはユノなりに行動してるんだろうと思ったが、

ユノの中に何か変化があったと悟る。


それでも、

僕には分からない事だらけで。






想いを吐き出す前は、

いつも僕にちょっかいを出して、
無邪気に僕に触れていたユノ。



それも…減った気がしている。



まだ5人だった頃に、
僕がスキンシップが嫌いだとテレビ番組で言ってからは、
ユノはあまり僕に触れなくなった。




そんな事、

嘘に決まってるじゃん。


他のヒョンにあなたが触れるのが嫌で、

その触れた手でなんか触ってほしくなかっただけ。



僕だけの手でいて欲しくて、

僕だけの物であってほしい。


ヒョンたちの後ろで、
そう何度も願ってきた。


だからこそ、

僕の意地と言うか、

僕の……反抗のつもりだったのに……。




運命の悪戯と試練によって、

あなたを独り占め出来た今だけど、


ユノは…僕の事なんか…弟として愛していても、

恋人としては…どうなのだろうと時に不安になる。





僕たちの間に今更、

『愛してる』

の言葉なんか要らないと思っていた。



好きでいてくれたらそれでいいと。

隣に居てくれたらそれでいいと。





アイシテルは…特別だから…そう思ってきた。





でも、




特別だからこそ……言って欲しいのに………。









『チャンミナ……』


情事のあと、

あなたは必ず僕の名前を呼ぶ。



最初の頃からずっと。


何度も身体を重ねて来たけれど、


最後は必ず僕の名を呼んで、



そして、


額にキスを落とす。


優しくて温かなキスを……。





でも、


やはり……


愛してるとは言わない。



『大切だよ』

『好きだよ』

『もっとお前が欲しい』


その言葉はあなたに揺らされながら何度も聞けるのに、



『愛してる』


は言ってくれない……












翌日、


雑誌のインタビューを受ける。


『ユンホさんは、どんな風に愛情表現をなさいますか?』


『僕は基本、言葉では伝えません。』


『それはどうして?』


『言葉なんかより大切な物はたくさんあります。

そこに気持ちがあれば、

繋がっている確かな気持ちがあれば、

相手にも伝わると思うので。』


『具体的には…?』



『僕は名前を呼びます。

本当に愛おしい時、
その人の名を、
その人の頭の中に届ける様にそっと呟きます…』




……ユノ……?



『本当に愛おしいからこそ、
簡単に愛してるとは言いません。

言いたくないです。

その価値が…薄れる様で。

だからこそ、

その人の名に想いを込めて、

その人の記憶に残る様に額にキスをして伝えたいですね。

相手にもそれが伝わってくれたらいいんですけど…。

やっぱり言葉は必要…かな…?』



そう言って僕を見つめたユノ……



『ユンホさんはロマンティストなんですね。』













『ユノっ!!』




先に控室に入ろうとしているユノの背中に追いつく。



インタビューが終わるとすぐに立ち上がったユノ。

僕の目なんか見ないで、

そのまま背中を向けて歩き出した。



さっきの言葉……

初めて聞いた。


今まで恋愛系のインタビューはたくさん受けて来たけれど、
あの話は…僕たちが恋人になって初めて聞いた事だった。





『ユノ…さっきの……』



ユノはゆっくりと振り返り、

僕の腕を掴んで控室に入った。


そして…いつもの様に控室に鍵をかけた。







『チャンミナ……』


僕の名を愛おしそうに呼びながら微笑み、

そっと額にキスをしたユノ……



『これが……答え…なの…?』


『あぁ…俺の……答えだ。』







いつだって自分勝手で、


いつだって僕はあなたの想いを確かめたくて。



でも、


いつだってこうして……僕を大切にしてくれるユノ……




ユノ……?


やっぱり、


『愛してる』の言葉なんていらない。





ただ…傍に居て。




ずっと傍で、






僕の名を呼んで……







『チャンミナ…』





僕の名を囁くあなたを、



僕の記憶に残して………








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