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嫉妬のお返し……


『チャンミナ……いい加減…出て来てくれ』


『嫌です…今はヒョンの顔なんか見たくない!!』




ドア越しにそう言われ、

自分の家だと言うのに、
その部屋に入れないジレンマに包まれる。




夕方からチャンミナの機嫌がおかしい。



別に何かがあった訳ではない。




それどころか、

仕事から帰って来て早々、

愛しい唇に触れたくて、

玄関でその身体を強く抱きしめたと言うのに。


お前もちゃんと答えてくれたじゃないか…






ところが、

リビングに入ってすぐ鳴った携帯。

俺が信頼しているヒョンからの電話をとった途端、



その愛しい人は寝室から出てこなくなった。


時間にしてどのくらいだったろう。

ヒョンと話したのは。



今度、

新しい番組に出るから、
その時に俺の事を話したい。

そう言うヒョンに、

『全然構いませんよ!
俺とヒョンの仲じゃないですか!』

そう答えただけ。


それだけだ。


チャンミナだって知ってるだろ?


俺とヒョンの事。


それに、

お前だって親友が居るわけで。

理由はそれか…?




なんだってうちの可愛い恋人は突然、


拗ねてしまったんだろう……



音もしないその寝室にもう一度だけ歩みより、

そっと声を掛ける。


『なぁ…?チャンミナ…どうしたんだ…急に…』



何も音がしない。


ほんと…意味分かんねぇ……


この恋人はたまにこういったところがあって、



いつも俺の気持ちをヤキモキさせる。



『ヒョンはちゃんと言ってくれないから!』


そう言って不機嫌になったかと思えば、


『ヒョン…』

そう言いながら、
うるんだその瞳で俺の胸に入り込んだりする。




ほんと……手のかかる恋人だ。


そんなところも完全に愛しわけだが。






『はぁぁぁぁぁ……』

大きな溜息をついて、

ドアに背を向けた。


歩き出そうとした瞬間、

『チャンミナ。そんなに俺が嫌ならもういいよ。』


ちょっとだけ意地悪な言葉を掛ける。


それでも音ない部屋の中。




『そんなに嫌いなら、
俺、ここに居ても意味ない。
ちょっと…出てくるから。』


わざとらしく車のキーの音を出すと、

ドンっ……

微かに聞こえた音。


もう少しかな…



玄関まで行って、
もう一度声を出す。



『チャンミナ。こんなわがままな恋人なんて、
俺には抱えきれないかも……ごめんな。気持ち、分かってやれない恋人で……』

皮肉を込めて言ってみる。



そうすると、

ほら……



後ろからバタバタと聞こえる君の足音。




ゆっくりと振り返ると、



『やだ!なんで一人にするんだよ‼』


おいおい…困っていたのはこっちだっての。



そう言いたい気持ちを抑えて、


ちょっとだけふてくされた表情をしてやる。


『だってお前が俺を拒否したんだ。
ここに居ても面白くないのは、お互いさまだろ。
なら……』


『だからって僕を置いて行くんですか?!

あんた、バカか!!』


『はぁぁ?お前だろ!!勝手に拗ねてんのはっ!!』


何だって俺がこいつに怒鳴られんだ?!



『ヒョンがダメだ。』


『なんで?!』


『ヒョンが約束、破った!!』


『はぁ?』


『忘れてる時点で、とんでもなく僕に失礼だろ!!』


『………??』


なに…を忘れてる…?俺は……?



こんなに怒らせる事……なにか……?



涙を溜めているその瞳をじっと見つめ、
自分なりに思考をフル回転させる。




………

…………



『…帰ったら僕が一番だ……』


『ん?』


『ここに帰って来たら、
僕の事だけって言ったじゃん!!』


『………?』


『今日は女性とばかり組んでのダンスレッスンだったでしょ……?!』



『あっ………』


そうだった。



新しい曲の振り付けは、
どうしたって女性と絡むから、
慣れない事にほんと…俺たちも必死で。



お互いに嫉妬もしたし。



それでも俺は、
ダンスを完璧なものにしたくて、
それだけに必死。

それしか考えていない。


別にそこに感情はないし、なんとも思わない。




けれど、

寂しがり屋で嫉妬ばかりするこの恋人は、


最終的にトイレで嫉妬をむき出しにした。



個室に俺を連れ込んで、


『今は我慢します。
でも……でも……』


俺よりデカいくせに、
俺を見上げる様な仕草で呟くチャンミナ。


完全に完敗。



『分かってるよ…家に帰ったら、
チャンミナの事だけ考えるよ…』



そう言ってキスしてやったけ……







と言っても、


ヒョンの電話を取っただけで……?


それだけじゃ…ないか?!





まったく…この恋人には敵わない。




ほんと……愛しすぎる。




『チャンミナ…ごめんな?』


そう言ってその身体を強く引き寄せると、



『ヒョン。約束は約束。

僕だけの事を考えて。

ここに帰ってきたら僕以外は頭から消してください。


誰の電話にも、

誰の事も考えるな……』



それでも強きなその口調。



ほんとっ……


堪んなく可愛い……




さっき、チャンミナが1人で籠った部屋に、

今度はふたり。



もつれ合うように引きあった身体。



チャンミナ。



お前だけだよ…

いつだって、

どんな時だって。


それを今、


分からせてやる。


もうだめって言ったって、


許してやんない。







それが俺の答え。




それが、




俺の嫉妬返し。





可愛い身体を今夜も抱こう……



今夜もお前だけ。


今夜も俺だけ。




一緒に愛しい身体に愛を刻もう………




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