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海賊に恋をして 51




『ユノさん……僕……ユノさんが……』

その先はユノの唇に塞がれる。

まだ傷の残る痛々しい頬……
左目の下に浮かぶキラキラと光る昔の傷跡…。

目の前でしっかりと見えたその人の過去……

もう…一人で傷付けたくない……

その傷を…自分が…受け止める………。

受け止めたいんだ………。




チャンミンはその身をユノに預けた………。


ユノへの向けるたったひとつの心のままに……。



『ユっ……ユノ…さ……』

息継ぎも出来ない程の深いキス……

抱き込まれる身体が…いつの間にかソファへと沈んでいく…。

チャンミンは必死になってその背に腕を回す。

こんな華奢な腕でもちゃんと伝えたい…。


自分がどんなにこの人が必要で…愛しているかを。



『チャンミン……』



唇を解放された時にはすでにチャンミンの息は上がっていた。


求め続けた酸素が肺に入る込む瞬間…、

その頬はユノの大きな手の平に包まれる。



『チャンミン……俺は………お前を………』


見下ろされたその眼差しが……小さく揺れている。

自分を抱きしめる腕が……痛いくらいで。


『分かってます…ちゃんと……伝わります……

僕も……僕も……ユノさんを愛しています………

だから……だから…………』


その言葉にユノの頬が小さく緩む。


安心と言う名の想いがその心に届いただろうか…。

いつもいつも瞳に力を入れ、
自分を許す事もせず、
妥協も知らないこの人が、

今……自分に向かって見せたこの顔が…愛おしい…。


弱さを見せる事ないユノの優しげな微笑みが、
額を付けたその距離だからこそ……心の奥までちゃんと伝わってくる。


ユノの手が……チャンミンの胸に触れる。

それと同時に……首筋に落とされる唇………



…………身体が……



熱い…………



熱くて………何も……考えられない………。




あぁ……

これが……愛………なんだ………


本当の……愛……なんだね…………





『ユノさんに……ついて……行く………

どこまでも……ずっと……


ずっと……あなたの側に…………』


『チャン…ミン……』





『離れないよ……ずっと……

これが……僕の……運命……なんだ………』


たとえこの先……王族のあなたとどんな運命が待っていようとも……。





月の灯りが……綺麗だ………


ユノさんの鼓動が……聞こえる………


身体の奥が…熱い…………


ぎゅっと目を閉じて全てを感じたい…。


目に映るもの……耳に…聞こえるもの……。

それだけではなくて、

自分の身体で……奥で……その全てでこの人を感じたい……



憶えているのは月の灯りと…ユノさんの熱……


それ以外……


僕にはもう……なにも要らない………




僕の新しい明日は…もうすぐだ……。



この船を降りて、


ユノさんと歩く道…………



どんな事があっても……



僕は………


ユノさんを信じて……



ユノさんと共に行く…………。





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