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Dream of two 8-C

言ってしまった……

ユノに…自分の本当の気持ちを……



本当は…こんな事…言ってはいけないと思っていた……


男の僕が…男のユノを……好きだなんて。



そんな事…バカげてる。


分かってる……そんな事…なんか……






でも、

僕はきっと…中学からコンビを組んでいたあの頃から、

友達としての好きとは違う気持ちでユノと一緒に居たんだと思う。

ユノの傍に居たかったんだと…思う……



自分の中でそんな訳ない…

そんな感情、

友達の延長なだけ。

特別に仲の良かった僕らだからこその…感情……

そう…思っていた。


そう思っていたのに……


けれど、

ユノが僕の為に作ってくれたあのノートを見たら…もう抑えられなくなったんだ。


抑え切れなかったと言うよりも……

確信へと変わったんだ……







ユノと一緒に得たたくさんの栄光…

メダルも盾も…写真やその全ての想い出を…箱の中に封印した。


最後の大会でユノと交換したあのユニフォームも…何もかも全部………




ノートを見付けたあの日の夜……

僕はそっとそれを取り出した。


その当時の僕の気持ちが分かる様に、
その段ボールには何重にも…テープがしてある。



もう開けない。

もう…サッカーはしない。




その決意が、
この箱に封をしているガムテープの層に現れている。

けれど…ノートを見てしまった夜……
僕はユノのノートを横に置き、



僕は再びそれに手を掛けた……






何か月ぶりに手を掛けたその箱……

ようやく開けたその想い出たち………





震える手で……ゆっくりと開けたフタ……


一番上にあったのは……




ユノのユニフォーム……






だった……








そしてその上に置かれたふたりで頬を寄せた写真……



『うっ………』




あの時の様に……目の奥が…熱くなる………





これを見て…何度涙を流しただろう。


写真の歪みが…当時の自分を思い出させる。



喘息が悪化し、
入院した頃…まだ希望を持っていた…


病室にまでこの写真を持っていき、
枕の下に入れていた。





でも……医師からの言葉も、
家族の言葉も…僕を地獄へと突き落とした。




『生きる為』
『平穏に暮らすため』





僕は…ユノとの夢を…捨てたんだ。






2度と開けまいと誓ったこの箱に…再び手を伸ばす日が来るなんて…



それが…僕の答えな気がした。

本当の気持ちがした…………






ユノとの写真を眺め、
過去を思う…



ほんと……

楽しかった……


何をするにも、



僕の隣には……ユノがいた……



隣には…ユノが………






ユノのノート……

何度も何度も読み返して、


僕にもまた…夢を……追える………?

喘息でも……またサッカーが…出来る……?


その気にさえなってしまいそうな程、
ユノのノートは……僕にも伝わる内容で…




でもね…ユノ……僕はそれ以上に……君の気持ちが……嬉しかった……よ……

僕の為に……こうしてくれている事が…嬉しい……

僕との夢を…諦めていない君が……愛おしいよ……



その夜は…遅くまでその箱の中身と時間を過ごした……


懐かしくて…
嬉しくて……


そして…悲しかった………













そして翌日…


放課後までの事は何も覚えていなかった。


ただ気が付いたら、
ユノの教室まで行って、
ユノと一緒に屋上に向かって……


『ユノが…好きだ……』


そう言って…抱きしめてしまったんだ。





けれど……



『チャンミナ…?えっ……ゴメン……あの……ゴメン……』

僕の腕の中でユノが戸惑っているのが……その振動で伝わって来る……


そこでようやく僕も自分の行動に気が付き、

慌ててその手を離す。


……なにやってんだ……僕……

何…言っちゃってんだ…僕………



『ユノ…ゴメン…今の……忘れて…
もう僕…行かないと…塾…の時間だから…じゃぁ…』


それだけ言って僕は走った。






なに…言ってんだ…僕……


何てこと……言っちゃったんだ……!!


後悔したって…遅い事は分かっていたが、

もう……僕にはユノへの想いが…溢れてしまっていたんだ。





それからの事はあまり覚えていないが、
勉強が一層大変になった事は間違いなくて、

せっかくユノと話せるようになっていたのに、
自分が起こした行動で…全て無になってしまって。


特進科と体育科は校舎も違うし、
試験に向けてユノの事は考えないようにしたんだ。


けれど、ほんの一瞬、教室の移動の時にユノを見かけたが、
何も言えない僕はすぐに目を逸らした。


あんなに恋しかったユノも……今は…遠い………







この気持ちは…間違ってたんだって…無理矢理自分に言い聞かせながら。






試験が終わったらまた、
ユノの夢をサポートし、
心から応援できるように…しなきゃ…



それだけでいい。


それだけで…僕は幸せなんだと………










『チャンミン君!!今日はチャンミン君の家に泊まりに行ってもいい?
教えてもらいたい方式あるんだ!!
母さんもチャンミン君の所ならいいってさ!』

『おい、ミノ!勝手に決めんなよ!
僕だって都合ってものがあるんだよ!』


『なんの都合さ?
良いじゃん!明日は休みなんだし、
それに新作のゲームもあるよ!』

『はぁ?それじゃぁ意味ないじゃん。
勉強なんてはなっからする気ないだろ?
でも…いいね!新作!』


僕は夢中だったと思う。

ユノを…忘れる事に。



ユノを好きだと言う気持ちを……忘れる事に。



だた…それだけだった。





そしてその日の帰り、

泊まりに来るミノと一緒に駅に向かう。

『チャンミン君が1人暮らしで良かったよ!!
今日はゲーム三昧!!
たまには息抜きしないとね!!』

『お前の場合は毎回息抜きじゃん!
今日の方程式、覚えるまではゲームやらせないからな!』



…今は忘れよう。


ユノへの気持ちも…サッカーへの気持ちも。

また試験が終わったら、
ユノに笑顔で話そう。


『僕の分も頑張って。』



それを伝えよう。





『さぁ!行こうかミノ!!』


そう言ってミノの腕を掴んだ瞬間……




『チャンミナ………』



僕らの後ろから聞こえた声…





『チャンミナ、待てよ!!』



ユ……ノ…………?




僕はゆっくりと振り返る…




そこには……



肩で息をしながら、
僕に向かって走ってくるユノ……



そして、



『チャンミナ、ちょっと来いよ!』


その言葉と共に、
僕はユノに腕を掴まれ、
引っ張られていた。



『ミノ!ゴメン!
チャンミナに話があるんだ。
行くぞ、チャンミナ!』




その言葉ともに、

僕はただユノに腕を引かれ、
彼の背中を見ているだけだった…………







あとがき。


さあ!!
ユノが追いかけてきましたよ!!
チャンミナは自分の気持ちを話してしまった事でかなり動揺しています。
そして、
自分の気持ちを再び隠し、
ユノの事だけを応援しようと。



好き…


その気持ちは色んな形があります。


チャンミナの好き。

ユノの好き。

その想いは重なるでしょうか………


次回のユノ目線をお楽しみに!!


公開は2月15日20時です!!


その前に………



皆様、強化月間を忘れていませんよね??

15日の前には……


Valentine!!!

あの甘い恋人たちのValentine Storyがありますよ!!


こちらは同時公開!!

2月14日20時、

優月サイト・Dycuサイトで同じお話しのそれぞれ目線が公開になります!!


そちらも楽しんで頂けたら嬉しいです!!


それではまた……

愛のValentineで………////





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