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Dream of two 9-C


もう…ユノの事など…忘れよう…


サッカーとユノに恋した自分に……サヨナラ…だ………



ユノに自分の思いを口にしてしまい、
そして…拒まれた…

それからの僕はユノを見る事もなく、
ただ勉強だけをしてきた。




これでいい……

このまま…ユノとの距離を…あけよう…


このままユノの事は……忘れよう………





そう決めていたのに。





なのに…僕の前に現れたユノ………





『行くぞ…チャンミナ…!!』

そう言って僕の腕を強く引っ張り、
ミノを残して僕らは駆け出す。


『ちょ…っと…ユノ…』

『チャンミナ…ごめん…』

それだけ言って…ただユノに腕を引かれて歩いた。

何処に向かっているのかも、
どうしてユノがこんな行動をしているのかも分からないまま、
僕はただ…ユノの背中を……見つめていた。




『ユノ…好きなんだ…』

そう言った僕の言葉に明らかに動揺したユノ…

僕の想いは…届く事なく、
この胸に仕舞い込んだ。


仕舞い込んだからこそ、
僕は自分の道を。

特進クラスで勉強だけをして、
新しい未来への覚悟も…けじめも付けよう……そう決めたばかりなのに。





…ユノ…もう…離して……


無言で歩くユノの背中を見て思う…



けれどそう思う反面、



何故かユノが掴んでいる腕を…振り払う事も…出来ないままの僕。


そして……
そのままユノに連れられてきたのは………





あのグランド……





どう……してここに………



茜色の夕陽……
まだ暮れなずむその幻想的な空の下……


ようやく僕の腕を離したユノ。



『チャンミナ…
俺たち……このグランドで…輝いていたよな……』


遠くに見える夕陽に視線を向けたままのユノが…静かに語りだした。


『俺の隣にはいつもチャンミナがいたんだよな…
あの時の俺は…チャンミナの事なら何でも分かって…
その瞳を見るだけで…ほんと……なんでも分かってさ……

でも…それは…サッカーの事だけで、
肝心な事は…何も知らなくて。
チャンミナの喘息の事も、
サッカーをやめた事も……

住んでるとこも、連絡先も知らなくて……
ほんと…サッカーだけの関係……で……』





そう……
僕らはクラブチームの…仲間…それだけだった。



学校や部活とは違って、
週何回かの…コンビ。


大きな大会に向けて一緒に向かう。


それだけの関係だった……


でもその瞬間だけでも、
怖いくらいに僕たちの気持ちは……ひとつだった……


練習の後には、
こうしてこのグランドにふたりで並んでよく…夕陽を見て………



僕の隣にはいつでもユノが居て、
いつでも微笑んでくれて。

その夕陽に染められたユノの横顔がとっても綺麗…だった。


僕はそんなユノに……恋を………してた。


あの頃から…ずっと……


決して言える想いではなかったけれど、

ユノの隣で一緒にボールを追いかけていたあの頃は…


とても…幸せだった…





けれど今は…違う……


それぞれの道…


それぞれの…想い…


交差するその想いの裏には…もう繋がる事のない…未来しか待っていない。




もう…ここだって……だたの…想い出……



僕は夕陽に視線を向ける事すら……辛いだけだ。





『ユノっ……僕……』





もう……ここにユノと…立っては…行けないんだよ……



君の隣に立つ資格なんて…もう……ないんだ………



もう……全てを…諦めたから……






そんな僕の想いとは別にユノは、


『いつも…一緒…だったよな…
でも…お前の事…何も知らない。

この何日間離れてみて、
寂しかった…

チャンミナの1番は…ずっと俺だと思っていたんだ。
なのに…何も知らない自分も悔しかったし、
俺の知らないチャンミナがいるのも…嫌だった…

チャンミナは…俺のものなのにって……』



なに…言ってんの…?ユノ……

俺のもの…?



僕の想いとは反して、
ユノが口にしている事の意味が…分からない……


僕を……拒んだくせに…なに言ってっ……


そう思った瞬間、

ユノが僕を真っ直ぐに見つめた。


『我儘と思われていもいい…
でも…俺…チャンミナとサッカー…したい。一緒に……またこんなグランドで…

お前とじゃなきゃ…嫌だ…
俺の隣には…チャンミナが居なきゃ…嫌だ……』




なに…言ってんの…ユノ?

今更なにをっ……


僕たちは…もともとサッカーだけの付き合い…だった。





でも…僕は違った。

僕は…君に…恋を……



そんな僕の想いを……拒んだのはユノなのに…いまさら…なに…?






もう…僕の心を乱さないでよ…ユノ…


もう…僕の心を決心を……揺るがさないでっ……






『ユノ……ユノは勝手…だよ……

僕の気持ちなんて何も分かってないくせに………



僕の決心なんて…ユノには分からないよっ!!


僕がどんな気持ちでサッカーを諦めて、
どんな気持ちでっ……色んな事を諦めて来たと思ってんの?!

……勝手だ…ユノは勝手だっ!!

僕の気持ちなんて何も知らないくせにっ!!』


ユノを精一杯睨んだ。



そうする事でしか…今の自分を支えられない。



これでいい。

これしかない。


ユノへの想いを断ち切る為には…これで。


握りしめた掌が…痛い…





『何もっ……分からない…くせに…』


『分からないよっ!!
だけど……だけど…チャンミナが俺の事好きだって言ってくれた時、
正直…どう言う意味か分からなかった…

でも…チャンミナと会えなくなって、
目が合っても…逸らされて……

ミノと…仲良くしている姿を見て……いや…だった。

俺……毎日…チャンミナの事を考えてた……

考えれば考える程…気持ちが分からなくなって。

でも…ミノがチャンミナの家に泊まるって聞いて…
凄く……嫌…だった…』




ほら…結局ユノは…ずるい…


僕の気持ちなんて…全然…分かってない…

ユノは…僕が他の誰かと一緒って言うのが嫌なんだろ?

サッカーで名コンビと言われた僕が…恋しい…だけだろ…?



僕はもう…サッカーが出来ないって言ってるじゃ…ないか…

一緒にしたくても出来ない僕の事なんか……なにも…分かってない…


どんな気持ちでユノを諦めたのか……


何も分かってないのは……ユノ…じゃないかっ……!!




『ユノはただ…僕が他の人と仲良くしてるのが嫌なだけなんだろっ!!
僕とサッカーしたいだけ……

今、自分のサッカーが上手くいかないから、
昔の僕が恋しいだけなんだよっ!
なんでも分かって、
ユノの思い通りに動ける僕が恋しいだけなんだよっ!!

ただ…それだけなんだよっ!!

でも…もう出来ないって言ってるだろ!!
もう…僕にはユノの相手としてサッカーするなんて無理なんだって言ったじゃないかっ!!

だったら…このままでいいんだ…
このまま別々の道を行くしかないんだ!!


そんなユノの我儘で…僕をもう…振り回さないでっ!!
……サッカーしている僕の事なんか…諦めて…よっ……

これ以上……僕を虚しくさせないでよっ………

お願いだから…

このままほっといてよっ!!


もう……ユノと話すことなんてないっ!!』







もう……いやだ……

もう……これ以上……期待…させないでよ……ユノ……




僕はユノに背を向けて歩き出す。


もう……これ以上…惨めになんかなりたく…ない。



『チャンミナっ!!』



そんな僕の腕を再び掴んだユノ。



『離して…ユノ…
やめて…これ以上…僕に…期待させないで……』


『チャンミナ…!!』


『もうっ…!!』


次の瞬間……気が付いたときには…ユノの腕の中にいた……




『ユっ…ノ…?』


『チャン…ミナ……好きだ……

チャンミナが…好きなんだ……』



『なにっ……言ってんの…?ユノ…』



僕の身体を苦しいくらいに抱き締めるユノ……
この腕から逃れたくても…逃れられない。



『友達としてなんかじゃない…

親友…としてなんかじゃない……

誰にも…渡したくない……

チャンミナは俺のものだっ…!!

やっと……やっと気が付いたんだ…自分の本当の気持ちに…』


『……ほんとうの……きもち……?』



『俺の好きは…チャンミナの好きと一緒…だよ……?

これからも俺が傍にいる……

チャンミナを…守るから…

もう…泣かせたりしない。
チャンミナがずっと笑顔でいれるようにしてあげたい…

誰にも……渡したくない…んだ…

サッカーなんて関係ない。

今の…そのままのチャンミナが…好きなんだ……

だから…俺の隣に居てくれよ…

俺の隣には……チャンミナしか居ないんだっ……!!』






ユノ…?


君は…ずるいよ……


僕が…どんな気持ちでサッカーをやめたのか…


どんな気持ちで…君を想い…そして諦めたか……分かってんの…?



ユノの隣に居る自分が好きで、

ユノの隣に居れる自分が誇らしくて…

ユノの事…好きだって思っている自分に戸惑いながらも…幸せで。



そんな僕がどんな気持ちで……好き…だって言ったのか…本当に…分かってるの…?



こんなにも僕の心を乱して、

こんなにも……愛しくて……




『好きだよ…チャンミナ……大好きだ……』


強く強く引き寄せられる身体……

胸から伝わるその鼓動……


僕の…大好きな…ユノの温もり…………




もう…無理……


自分に…嘘つくなんて…無理…だ……



意地を張っていた気持ちが…まるでこの夕陽とユノの体温で融ける様で……



包みこまれたその腕の中で…

僕はもう………


限界だった………





『ユノ……僕も……ずっと…ユノが…好きだったんだ…
あの頃からずっと。

こんな気持ち…気持ち悪いって思われて、
ユノに嫌われたらって…怖くて……

でも…僕だってユノの隣に…居たい。
サッカー…できなくたって、
ユノの隣にっ……

ずっと……ずっと…ユノがっ……好きだった。

諦めるなんて…無理…

消してしまおうなんて…無理……

ユノ……


僕……サッカーも…ユノも……大好きなんだっ…

だいっ……好きなんだ……』




コンビとしてのユノ…じゃない…



僕は……ユノが……誰よりも…好きで……誰よりも恋しいんだよ…。





誰よりも……あなたが……好きだ…。






『チャンミナ…ごめん……ずっと…一人ぼっちにして…』



そんな柔らかな声が…僕が自分で押し込めた深い深い部分にまで届いていく……






サッカーを諦めたあの日……


ユノの隣を失ったあの日………


僕の想いは……深い深い…部分に閉じ込めたはずなのに。





その僕の闇に……今……一筋の光が差し込む……


それは空にかかる天使のはしごの様に、

雲の隙間からまっすぐに地上に伸びる眩い光の様に………



僕はそれを上っての良いのだろうか……?



もう一度…ユノから与えられたその階段に手をかけ、

この温かく差し伸べられた手を…掴んでもいいのだろうか……


空に光るその希望と言う名の未来に手をかけてもいいのだろうか……




『チャンミナ……ずっと……
これからもずっと……一緒に……夢をみよう。
チャンミナと俺ならきっと……掴めるよ……』


ようやく掴んだ僕の……星……


コンビなんかじゃなくて…
親友…なんかじゃなくて、



僕の大好きなユノと言う星を………

掴んでも……いい…?





『ユノ………

もう一度…ユノの隣に……居させて……

僕をユノの傍に…居させて。

誰よりも傍に……

好き…だ…

ユノ…僕はずっとユノが好きだった………』




















あとがき。


ますは昨日…更新できずに申し訳ありません…

詳細は本館~花天月地~に書いていますが、
なんとか落ち着きました。

お時間を頂き、
本当にありがとうございました…!!



ついにチャンミナの想いがユノに届きました…


ほんと…チャンミナは頑固でした。


諦めた夢。

その想いをどこにぶつけていいのか彷徨い続けたチャンミナは、
ついにユノと一緒の未来に手を掛ける事が出来ました……



さぁ……この二人…


この先、どう恋を育てていくのでしょうか…?


次回、

『Dream of two』は最終回!!


もちろん、

これは第1章です。



第1章の最終回はDycuちゃんとの同時公開です!!


諦めた夢を抱えて再会し、
そして、
再びその夢が歩き出すまでの葛藤を描いたちょっと切ない章はこれで完結になります!!


『Dream of two 最終回』は、

2月21日金曜日の20時、

Dycuサイト、
優月サイトで同時公開です!!





無事に完結した後には、
甘い甘い恋のはじまりになりますよぉ~!!

キャラが変わったらごめんなさい(笑)

Dycuちゃんは明るくて光がぱぁ~!!とするようなお話なのに、

優月に付き合せちゃうと切ない感じになるので、
今回は出だしからチャンミナの苦悩があったので、
ほんと……切なくなっちゃって。

Dycuちゃんは何も言わなかったけど、
本当は書きにくかったと思います……←ダーリン…ごめんね…

でも、

第2章からは、
甘く書いていくつもりなので、
まずはこの切ないふたりの最終話を楽しんでくれたら嬉しいです!!


そして明日は!!

チャンミンセンイル~!!!!!


最高の恋人の2人でDycuちゃんがサプライズStoryを考えてくれていますので、

そちらも楽しみです!!

チャンミンのセンイルなのに、

チャンミン目線の優月も、
自分の誕生日気分で楽しみに待っています!!

そんな彼女のサイトを改めて…

y&c ~ふたつの星~


明日の20時公開ですっ!!




このサイトでは、

『Dream or two 最終回』でもう一度お会いしましょう!!


本館 ~花天月地~ Bonds 君の隣…
の連載にもたくさん来て頂き、本当にありがとうございます!!

これからも優月なりの物語をよろしくお願い致します♥




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